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鉄道で道行

御殿場線(国府津- 沼津,2531M)

2025年1月2日、国府津駅から御殿場線に乗るため改札口にいた駅員さんに沼津駅まで行くけれど自動改札をSuicaで通って良いのかと聞いたら、大丈夫との返事なので改札機をタッチして通ったが終点の沼津駅の自動改札は通れなかったことについては沼津駅到着後に書いておくことにする。 ちなみに、国府津駅では改札口を出る際はJR東日本の自動改札機の脇に JR東海の出場記録機が設置されているので御殿場線で国府津駅まで来た時はJR東海の出場機を使えば問題なく改札口を通って出れる。

国府津駅は海側に単式ホームで小田原寄りに改札口のある1番線が下り線、島式になっている2番線も東海道線の下り用になっていて4,5番線の島式ホームが東海道線の上り線用になっていて、東海道線の上下線に挟まれた3番線が御殿場線専用となっている。 沼津駅行き2531Mも この3番線に停車していた。

国府津駅←[クモハ313-1305]+[クハ312-1305]→沼津駅、という編成で所属は静岡車両区の313系1300番台,2両編成で9時10分国府津駅を定刻に発車した。 正月なので帰省する方やハイカーの方、そしてスーツケースを持った海外からの旅行者と様々な目的を持った乗客を乗せた2351Mは、国府津駅を出た時点で座れない方が大勢いらした。 国府津駅を出ると、高架で東海道線の上り線を越え 左側に国府津車両区センターへの出入区線を従えて進み国府津車両センターを過ぎるとやがてJR東海が管理する島式ホームの下曽我駅に9時15分到着した、この駅は東京近郊区間から外れるためにこの駅までの100Kmを超える乗車券であれば途中下車が出来る。 ホームから改札口へは地下通路を通るようだ、数人の乗降客があり対向列車の到着を待ってこちらが先に発車した。 上大井駅まではほぼ直線で家も多く立ち並んでいる、定刻の9時19分に到着した相対式2面式の駅舎のある1番線、つまり右側のホームに着いた、跨線橋は見えず構内踏切を使って2番線へ渡るようなので対向列車待ちがない場合は駅舎側ホームを使うのだろう、この駅でも数人の乗降があった。 相模金子駅は単式ホームがぽつんとあるだけの駅だが住宅地の中にあって乗降客もかなりあった。

右手の山間に東名高速が見えだすと、やがて小田急線を越して右側から小田急線との連絡線が合流すると松田駅になる。 単式の1番線と島式の2,3番線があって沼津駅行きの御殿場線下り列車は3番線に定刻9:26到着した。 小田急線からの乗り換えだろうかかなりの乗客がおられ、2両編成の2351Mは超満員となったためか通風機が動き出して送風を開始した。 新宿駅からは国府津駅経由でJR線を利用してもさほど所要時間は違わないと思うが、料金は大きく違うだろう。

定刻の9時27分松田駅を発車。 やがて山裾を進むようになり左手に酒匂川が見えてきて右手に国道246号線に沿って進むと単式ホームの東山北駅に着く。 ここからいよいよ山間部に入る、左に大きくカーブして線路脇に染井吉野が植えられているのを見ながら山北駅に着く。 ここから御殿場駅に向けての急勾配に対してD52などの補機をつなぐための山北機関区があり給水や給炭設備もあったらしいが、いまはその機関区跡にD52-70号機が山北鉄道公園として保存されているのだが、空気圧で時々動かしているらしい。 南側の2番線の先にD52が見えるが、この2番線側は一線スルーになっていて小田急の特急列車通過のためだけに直線化したのだろうか。 跨線橋で北側の駅舎に行けるが、なんと島式ホームの国府津駅側先端からD52のある南側に向かって構内踏切があって出入場機まで設置された南口があった。 かなりの乗客を降ろした山北駅を定刻の9時35分にでた2351Mはかつての急勾配にいどみはじめた。 山北駅が約100mに対し御殿場駅は標高450mくらいある。 

かつての東海道本線は地形に逆らい山間部をトンネルでいくつか超えて、谷間を蛇行しながら流れる酒匂川を何回か渡り神奈川県最西端になる谷峨駅の相対式で駅舎のある1番線に着いた、2番線へは構内踏切を使うようだ。 東名高速が頭上を横切るが、この谷峨駅の対岸にある山を貫いているのが渋滞情報でよく耳にする東名高速都夫良野トンネルであり、その奥が西丹沢になる。 さらに列車は登り、トンネルをいくつかすぎて静岡県に入る。 金太郎といってもEH500ではなく足柄山の方で有名な駿河小山駅に9時45分1番線到着、島式ホームの反対側2番線には対向列車が先着していてこちらの到着を待って出発していった。 工場や発電所などが目につくがやがて田畑も多くなり谷間を走ってきた御殿場線の視界も大きく開けてきたが 御殿場駅まではまだあと200m弱登らねばならない。 元は信号場だった足柄駅は島式ホームだが駅舎は木材がふんだんに使われた立派なコミュニティセンターを兼ねていて構内踏切でホームとつながっていて、列車を降りた方々が渡って行った。

足柄駅を出てしばらく走ると歓声があがった、今日は快晴で雲一つなく富士山が良く見えたのだ、新幹線からよりもかなり近いのでとても大きい。 ちなみに、1月2日だからか道路が渋滞していたが前の席に座っていた女性によるとアウトレットへ向かう道らしく、ここから渋滞してたらいつ着くかわからないとのことだった。 富士山を右手に見ながら住宅が増えてきたところで左にカーブするといよいよ御殿場線最高地点の御殿場駅だ、D52-72号機が右手に見えたらもう駅構内である。 橋上駅で1番線が単式の上り線ホーム、島式の2,3番線が主に下り線のようで、2番線は沼津方面への折り返し用か。 3番線の外に留置線が2本あった、夜間滞泊があるのかもしれない。 沼津駅からの帰りにこの御殿場駅で下車したが 駅員配置駅で切符売り場もあったけれど正月だからか外国からの旅行者で長い行列が出来ていた。

乗客の半数以上が下車し、いくらかの乗客があったにせよ通勤電車状態は解消されて送風機も止められた2351Mは中央本線の始発駅になれなかった御殿場駅を10時4分、座りきれない乗客を乗せて3番線を発車した。 ここまでも数回あったが、JR東日本エリアからSuicaで乗ってきた場合は駅の精算機で清算するようにとのアナウンスがあった。 郊外へ出てしばらく走ると単式ホームの南御殿場駅で富士山側にホームがあり、お一人乗車してこられた。 御殿場駅まで登ってきた分降りるわけで、乗っていてもわかるくらい下りはじめて富士岡駅10時11分到着。 今は、島式ホームになっているが元はスイッチバック式の駅で富士山側にある水平に近い引き上げ線後にホームがあったようだ。 東名高速の向こうに駅名のとおり富士山がよく見える、景色を眺めているうちに対向列車が到着したので、こちらが先に10時14分発車した。 林の中を走るのでわかりにくいが自衛隊の駐屯地やトヨタ自動車の研究所の近くを通り抜けて、やはり昔はスイッチバック式だった岩波駅に到着した、周りは住宅地でわずかに築堤の跡が残っているが勾配の途中であることはあまり感じられない。 単式ホームが2つという構造になっているが、これは元々島式ホームだったところにもう1本単式ホームと駅舎を作って、島式ホームの片側だけを利用するようにした構造のようだ、駅を出ると右手に築堤が続いていたのでここがスイッチバック駅だったころの名残だろう。

次の裾野駅までの間に車掌が車内精算のため巡回してきた。 途中には無人駅も多く出札口や券売機がないという場合もあるだろうが、ワンマン運転の列車もあるわけでその場合はどうするのだろうか。 JR東日本からの乗り越し客のための精算だけとも思えないし、無賃乗車対策だろうか。 市街地を抜けて島式ホームの裾野駅2番線に到着、箱根側の側線に保線車両が停留していた。 ここでも対向列車が先着していて、こちらの到着を待って出発していった、御殿場駅から沼津駅間はかなりの列車頻度で運転されているようだ。 次の長泉なめり駅は長泉町の納米里という場所にあるのでこの駅名になったらしい、この辺りまで降りてくると標高は100mを下まわって平野部に出てきている。 市街地が途切れることはなくなり初代三島駅だった下土狩駅に到着、島式ホームで沼津駅行きは1番線を使っている。 三島駅だった頃はこの駅から伊豆箱根鉄道も出ていたようだが、丹那トンネルが通じて東海道線が熱海経由となって三島駅が新設された時に伊豆箱根鉄道も移ってしまったようで、地図で見ると大きく右カーブして現三島駅に繋げたのがわかる。 新幹線をくぐると、大岡駅に着く、ここまで定刻で走ってきて御殿場線最後の駅である大岡駅は単式ホームが1本あるだけの小さな駅だがかなりの乗客があって再び満員となって終点沼津駅に向かう。

しばらく走ると左側に留置線が見えてくる、沼津運輸区だ、ここは乗務員の基地だが留置線には多くの車両が待機していた。 留置線がなくなっても沼津駅へ向かって複数の線路が続き、左側から東海道本線が合流する辺りの北側にはかつて沼津機関区があったが再開発されて面影はない。 列車は沼津駅5番線に定刻の10時41分に到着した、沼津駅は島式ホームが3本あって、1,2番線が東海道本線の下りで 3,4番線が東海道線の上りで使われるが三島駅発の御殿場線乗り入れ列車は渡り線の都合で5番線に入れないため3番線で折り返して御殿場線に沼津運輸区構内で転線するようだ、そして今回到着した5,6番線が御殿場線ホームとなっている。 ホームの静岡駅側に跨線橋とエレベーターがあって、熱海駅側は地下通路となっていて それぞれ南北両改札口へ通じている。 その改札口で、国府津駅をSuicaで入ったが自動改札機は通れなかった、御殿場線内のTOICA対応の駅では必ず出場記録機を通すようにアナウンスがあったがそれは国府津駅で東海道線から乗り換えたSuicaを使う乗客向けではなく、JR東海内でのつまり御殿場線内のことかと思い国府津駅の改札通って御殿場線に乗ったので沼津駅など大きな駅の自動改札機では通れるのかと思ったが通れなかった。 山手線内や東海道線からSuicaで乗ってきた場合改札口の精算機で精算できるという車内アナウンスが何度ももあったので、正しくは改札口脇の精算機でSuicaを入れて精算するのだが、国府津駅で改札口を通ったとしても沼津駅の自動改札機は通れない。 逆に、JR東海エリアから御殿場線に乗って国府津駅で下車して改札口を出たい時はJR東海の出場記録機があるので、それに通して駅員のいる出口から出れば良い。